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20世紀後半に始まった第三次産業革命とも呼ぶべき、
情報通信技術の急速な発達により、国民のライフスタイル
や企業活動には大きな変革が起こり始めています。ネット
ワークへの接続手段や通信規格の爆発的な普及は膨大で
高密度な情報の自由なやり取りを可能にし、これまで人々
や企業をつなぎとめていた狭い範囲でのコミュニケー
ション・チャネルに対して、創造的破壊と再構築を迫って
います。
21世紀の世界は、グローバリゼーションの波にあらわ
れつつも、各地域で無差別テロや貧困・紛争などの対立が
おきる一方、環境破壊という地球規模の様々な解決しな
ければならない問題をかかえています。医療・福祉・
あらゆる分野で私達の前に示されているこれら多くの問題
を解決しより良き世界を築く為に必要なキーワードは、
「コミュニケーション(相互理解)」であるといえます。
21世紀の高度情報通信社会を迎え、技術の発達は
「コンピュータの時代」から「コミュニケーション
の時代」に移ろうとしていますが、その社会的なインフラ
の最も中核的な基盤となるものが「ブロードバンド」と
いわれる革新的な情報伝達の技術とその方法です。
私達は、「コミュニケーション(相互理解)」を促進
し、より良き世界を構築するために、いまだ混沌として
真の姿を現していない「ブロードバンドによる新しい
ネットワーク社会」を模索し、新しい技術・産業革命の
本質を積極的に追求すると同時にブロードバンドを戦略的
基軸とした、21世紀型社会モデルを具現化して
いかなければなりません。
以上のような問題意識に基づき、ブロードバンドの
研究、開発、普及に関するイノベーションを創発し、
我が国がおかれている経済的窮境から脱却するための
パラダイム・シフトを起こす起爆剤となり、日本発の
新しいビジネス形態を生み出すべく、産・官・学の枠
を越えたネットワーク組織、「特定非営利活動法人
ブロードバンド・アソシエーション」を設立する
ものであります。
平成15年8月4日
NPO法人ブロードバンド・アソシエーション
設立代表者 藤 田 史 郎