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BAクリエイターズサロン:
21世紀の情報基盤であるブロードバンドによって、21世紀型サービス、ビジネスを創出する時代、コンテンツが主役になる時代です。BAクリエイターズサロンは、デジタルコンテンツに関係する経営者、管理者、クリエイティブ部門担当等を対象とし、ブロードバンド時代のデジタルコンテンツ・クリエイターの育成・支援を目的に、為ケ谷顧問を座長とし、次世代を担うクリエイターをお招きし、3カ月に1回程度、勉強会と名刺交換会を開催しております。
これまでの実施状況は こちら(PDFファイル)、実施概要は下記に掲載。

May 16, 2012

第18回BAクリエイターズサロン


講師:椎木隆太氏 (株式会社DLE( ディー・エル・イー)代表取締役CEO)


  開催日時:平成24年5月16日(水) 19:00~21:00
  開催場所:東放学園キャリアーサポートセンター

テーマ:「社内炎上のススメ」


参加者数:53名

講演会場風景と講演概要
第18回目となるBAクリエイターズサロンは、NHKのEテレで全国放送をしている「鷹の爪団」の展開をはじめ、日本国内のみならず世界に向けてコンテンツビジネスの展開を図っているDLE( ディー・エル・イー)代表取締役CEOの椎木隆太氏をお招きしました。

「コンテンツビジネスの場においては、ディレクターやプロデューサー、営業担当や商品化担当など、多種多様な職種の人間が関わっている。コンテンツビジネスとして成功させるためには、良い作品を創り上げるだけではなく、参画する人の力の総和以上の相乗効果を生み出すコミュニケーションが重要である。」
10年以上になるソニーでの海外ビジネスの経験と実績の上に、日本発コンテンツで世界展開を図っている椎木氏は、人と人のコミュニケーションを基盤としたDLE社の理念を次の様に示してくれた。
  • 高付加価値を付けるアイディア。
  • 世界中を対象にする。
  • 地域や国に貢献する。
  • 一人では何もできない。感謝、謙虚な気持ちで運や縁を引き寄せる。
  • 時流を捉え追い風に乗る。
  • 猛烈に働く。そして仕事を楽しむ。
  • 日本人の感性、心を、日本発コンテンツの強みとする。

事業の中心は、フラッシュアニメーションを活用した動画コンテンツによる先進的なキャラクタービジネスである。コストを最小限に抑え、アニメーションの制作、活用に対する垣根を低くして、地方放送局のクライアントとの連携を図り、地方から全国へ、そして世界へと、大きく成長させる戦略を持って事業を展開している。コストを低く抑えると共に数多くのコンテンツをマーケットに提供し、徐々にその付加価値の効果を大きくすることで、ライセンスの権利などからもたらされる利益を確保して行く事を柱としている。
社内のクリエイター、コンテンツプロデューサー、ビジネスプロデューサーが、それぞれの役割で徹底した議論を行い、テレビのアニメーションだけではなく、デジタルサイネージやスマホコンテンツの様なメディアに合わせたコンテンツを提供している。目指すは、Fast-Entertainmentのリーダーになる事であると椎木氏は言われた。
特に大切だと言われたのは、人を引き寄せるプロデューサーの機能で、良いコンテンツを創るだけでなく、そこからマネタイズ出来る人が不可欠だと言う事です。クリエイターとプロデューサーの出会いは最も大切で、人生の最も大事な時間を一緒に前に進んでいると言う、連帯感を持った同士として、お互いに成長して行く状況を作り出す事が、必要であると言われる。この様なクリエイターとプロデューサーのめぐり合いを、社内では最も重要な事と捉えている。社内での議論を炎上させ、それをエネルギーにして高付加価値を持ったコンテンツを創り出している。世界に向かって日本のコンテンツ産業を引っ張って行く事が出来れば、日本を変える事が出来る。日本のコンテンツ産業はチャンスに溢れている。しかし、そこにはコミュニケーションの能力が求められる。プロデューサーは、当然英語力が無ければならない。日本の国内だけの視野しかないプロデューサーには、先が無いと言われた。
「将来は、PIXARの様に、世界の子供に向けた取り組みを進めたい。玩具など資本回収エンジンを充実させた企業を目指して行きたい。」と締めくくられた。
  • 企業にいるとスピードの遅さは感じているが、なかなか個人の力では速めることができずにいる。今回のお話を聞いて、スピードやフットワークの軽さの大切さを感じた。会社の中で何らかの活動につなげていきたいと思った。
  • 今までにないビジネスの仕組みを聞くことができた。
  • 経営者、プロデューサーとしての心構え、気概を教えて頂いた。DLE のファンになりました。事業の立ち上げに一歩踏みだせずにいたので大変良い刺激になりました。
  • こんなコンテンツの在り方があるとは目からうろこでした。
など参加された方々からも、熱い反響が寄せられました。
海外の多くの国々や多様なメディアの領域を越えて、コンテンツ産業を牽引しているDLE・椎木氏の、ますますの活躍を期待したいと思います。
ありがとうございました。


(文責 為ヶ谷秀一)

講師プロフィール:
1991 年4 月、ソニー株式会社へ入社。海外営業統括本部配属後、シンガポール赴任。 95 年にはソニーベトナムハノイ支社長に。帰国後、㈱SPE ビジュアルワークス(現ANIPLEX)海外ライセンス部門長に就任。 そこでの知見や海外メジャー企業とのネットワークを生かし、2001 年12 月に独立。現DLE の前身となる有限会社パサニアを設立。 03 年10 月の株式会社化とともに社名を株式会社DLE に変更。代表取締役に就任。 05 年には『FROGMAN』を発掘し、翌06 年には日本初の全編FLASH 作品のテレビシリーズ『The Frogman Show』の放映や、世界初の全編FLASH による劇場映画作品『秘密結社鷹の爪』の公開など、DLE を2年で日本のトップFLASHスタジオに成長させる。 (http://www.dle.jp  http:// 鷹の爪.jp/