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BAクリエイターズサロン:
21世紀の情報基盤であるブロードバンドによって、21世紀型サービス、ビジネスを創出する時代、コンテンツが主役になる時代です。BAクリエイターズサロンは、デジタルコンテンツに関係する経営者、管理者、クリエイティブ部門担当等を対象とし、ブロードバンド時代のデジタルコンテンツ・クリエイターの育成・支援を目的に、為ケ谷顧問を座長とし、次世代を担うクリエイターをお招きし、3カ月に1回程度、勉強会と名刺交換会を開催しております。
これまでの実施状況は こちら(PDFファイル)、実施概要は下記に掲載。
Sep 21, 2010
第12回BAクリエイターズサロン
講師:岡部 淳也氏 株式会社 IDA 代表取締役/プロデューサー
開催日時:平成22年9月21 日(火) 18:30~20:30
開催場所:東放学園キャリアサポートセンター
テーマ:「キャラクター映像展開における変革と自社戦略」
参加者数:33名
講演会場風景と講演概要
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インターネット時代における映像コンテンツビジネスの領域拡大とサービスの確立を目指すと共に、縮小する国内市場の現状を厳しく捉え、キャラクター映像ビジネスは、新たなる構造への変革が求められ、特に海外へ向けたマーケットの拡大が必須であると述べられた。(株)IDAの社名は、「International Digital Artist」より名付けられており、まさに世界に向けたビジネスの視点を持ち、そしてクリエイティブの立ち位置から自社開発コンテンツのビジネス展開を行っている。
当日、(株)IDAと(株)アニマが制作した3DCGアニメーション「Cat Shit One」が、東京コンテンツマーケットにおいて「TCMアワード2010を受賞」したとのニュース(http://www.cmtokyo.jp/2010/tcm/award2010.html)と共に、受賞したアニメーション作品も上映された。
最初に立ち上げられた(株)ビルドアップは、岡部氏の原点となると位置付けられており、ロボットとCGを中心としたプロダクションとしてNHKを始め多くの番組制作に活躍した。その後、(株)円谷プロダクションでは、ブランドキャラクターであるウルトラマンのプロデュースおよびスーパーバイズを行うと共に、YouTube上でのウルトラチャンネルの開設など、新しいビジネス展開の中心になって、注目される取り組みを進めて来ている。 岡部氏は、自身の取り組みの経験の中から、キャラクター(特に実写キャラクター)は、キャラクター映像コンテンツの分配と、玩具などのマーチャンダイジングにおけるビジネス展開が、時代と共に次の様に変革して来ていると分析している。
・1960年代後半~ 映像コンテンツ主導時代
・1980年代~ 映像とマーテャンダイズの共存時代
・現在 マーチャンダイジング主導の時代
コンテンツの自社制作、コンテンツの配信、そしてマーチャンダイジングと、それぞれを連携させて、YouTubeによる無料および有料コンテンツ配信や、その動画からリンクしたAmazonなどネット販売につなげた玩具のマーチャンダイジングを行うなど、IT時代のインフラを積極的に活用したビジネスモデルを構築している。
FREE(無料映像)とSELL(玩具販売)がキーワードと言える。 岡部氏の講演は、ブロードバンドネットワークが高品質のコンテンツ配信を実現して来ている状況の中で、海外のマーケットを視野に入れたビジネスモデルをしっかりと描かれている事に、参加者からも多くの示唆を与えてくれたとの感想が寄せられている。
(文責:為ヶ谷秀一)
講師プロフィール:
1965年、神奈川県横浜市出身。映像美術現場での活動を開始した後、
1988年、㈱ビルドアップを設立。SEGAグループ、TYOグループ傘下を経て、
2007年、㈱円谷プロダクション 代表取締役副社長 クリエイティブ統括 就任。
映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説』にて、プロデュース、脚本、ビジュアル
スーパーバイザーを務めた後に、2010年3月 ㈱IDAを設立し代表取締役社長に就任。
(株)IDA http://www.ida-entertainment.com/IDA_JP.html
<参加者の声(一部抜粋)>
・ マーケット全体の大局的な見方がとても参考になった。
(映像制作、メディア制作/男性)
・ 現在のビジネスが組み立てられるまでの流れ込みが聞けたのが良かった。
(代表取締役社長/男性)
・ 制作からマーケティング、販売まで、全体に渡り面白かったです。
(デジタル系全般制作/男性)
・ ネットの収益モデルの話が参考になりました。
(アニメーション制作/男性)
・ キャラクター設立の変革。過去の歴史的な背景も良かった。
(情報システム部統括/男性)