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Jan 21, 2015

第93回BAエグゼクティブサロン


講師:境 真良(国際大学 GLOCOM 客員研究員)

テーマ:「ネットとハードの混合経済の未来~CESの隙間から見る」

コメント: 経済産業省 商務情報政策局 国際戦略情報分析官(情報産業担当)である境真良氏に、1月6?9日に米国ネバダ州ラスベガスで開催された世界最大級のIT&家電ショー“ 2015 International CES”から見たテレビ、クルマの進化、IoTの動向について語って頂いた。

はじめに、裏テーマとしてのAndroidについて解説した。AndroidとiOSの違いは親会社の違いからきている。アップルはハードメーカー、収益はハードでiOSは部品として位置づけられ、アプリ・サービスは共同販売関係にある。一方グーグルはネットプラットフォーム、収益源はクラウド、Androidはそのアンカー、ブラウザを介さないGoogleクラウドへのゲートウエイ。システムはOSといいつつ実態はOS開発キット。無料でそこそこに完成度が高く、OSの「バンドワゴン効果/規模の経済」で広がってきている。

次に、テレビの進化について述べた。昨年ならスマートテレビと言っていたが、今年はモダンOSテレビ:アンドロイドテレビ(ソニー、シャープ)、WEBOSテレビ(LG)、Fire Foxテレビ(パナソニック)、Tizenテレビ(サムソン)として出展されていた。インタラクティブは、・TV番組の中、・ユーザの選択の仕方の中、・システム全体が考えられる。各社は、TV番組(コンテンツ)の中にインタラクティブはいらいないとの見方から、それぞれ、(Linux系の)OSを選定、その差は小さい。 CES終了後、Android4.3以前のサポートは2年後終了との発表があり、Android TVでなく、「Android+テレビ」の方向と考えられる。また、モニタ・チューナーの分離、4Kは電波でなくネットが有力視されている。一方、家庭内配線をどうするかの接続問題は未だ先が見えない。 

クルマ進化論におけるITは「自動制御」→「自動運転」と見られていたが、「運転手」のセンシティブな問題(ドライバをアシストするけれども代わりにはならない)が有り、「自動運転」の動きは後退、スマホとの連携促進に向かっている。 IoTは家電連携+ホームセキュリティが主体。遠隔カメラが存在感を増し、ホームネットワーク、ウエアラブル、ドローン、ライブカメラがホット。

今回のCES全体から受ける印象として、「パーソナル情報」、「セキュリティ」重視の波、アプリからOSへの「警戒心」から、Google/Androidが拒否された。拒否したのはサムソン、LG、パナだけではない。自動車メーカも、Googleによるコモデティ化への拒否感がある。 

最後に、ユビキタスの次のネットワーク観:Android以外の選択肢が十分あるデバイス環境、ユーザが制御できるユビキタス、WiFi「半自動」接続系のソリューションが大事と述べた。

参加者数:19名