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Nov 20, 2015

第29回BAクリエイターズサロン


講演テーマ:CGは本当に医療を助けるのか?

講師:株式会社サイアメント 代表取締役社長・医師 瀬尾 拡史 氏

講演概要:SIGGRAPH 2015 Computer Animation FestivalにてBEST VISUALIZATION OR SIMULATIONを受賞した、心臓シミュレータUT-Heartの可視化映像を 具体例に、医療の世界におけるCGの潜在能力・可能性についてお話します。

参加者数:31名

詳細はこちら(PDFファイル)http://www.npo-ba.org/BACS_29_1120_s.pdf

Sep 17, 2015

第99回BAエグゼクティブサロン


講師:関口和一(日本経済新聞社 編集委員)

テーマ:「インダストリー4.0時代の日本のものづくり」

コメント: 関口和一氏に、製造業の革新とITとの融合、インダストリー4.0時代の日本のものづくりの課題を語って頂いた。

はじめに、今年1月、米国ラスベガスで開催されたCESの展示を紹介。情報通信技術(ICT)の広がりに伴い、消費者向けのサービスに加え、製造業にも大きな技術革新が訪れようとしている。鍵を握るのが「IoT(インターネット・オブ・シングス)」と呼ばれるモノのインターネット技術。人工知能(AI)や超高速無線技術も加わり、自動運転車やドローン、ロボットなどの利用も広がりつつあると述べた。

GEは、インダストリアル・インターネット コンソーシアムを設立、シリコンバレーにソフト拠点を設置、ビックデータ解析技術を活用、今後10年で約1500億ドルの収益を見込む。 一方、ドイツ政府は、製造業における米国の復権、独中小企業のデジタル化の遅れ、製造業へのインターネットの浸透、生産システムの海外移転の動きから危機感を深め、業界連携で「プラットフォーム・インダストリー4.0」を設立、2020年までの5年間で18%の生産性向上を狙っている。  インダストリー4.0の優先は次の8分野、①ネットワークの標準化と構造化、②複雑な製造システムへの基盤構築、③ブロードバンド通信のインフラ整備、④統一的なセキュリティ技術の開発、⑤労働者の能力開発と働き方の見直し、⑥専門教育と成功体験の共有化促進、⑦データ保護などの法的枠組み作り、⑧エネルギー消費効率の引き上げ。 ドイツ企業(機械・部品、物流、通信、ソフトウェア)は4.0で業界連携、中小企業も徐々に接近。自動車、半道体製造企業は、4.0ソリューションを導入して次世代のモノづくりを模索している。

次に、インテルのボタンサイズに通信やセンサーを詰め込んだ超小型半導体「キュリー」の発表、「アップルウォッチ」の発売、ウェアラブル端末の拡大、ウェアラブル技術の進化が注目される。 背景にあるのは、ビックデータの活用、暗黙知からビックデータへ、クラウドがビックデータ活用を促進。 ビックデータの経済効果は2020年までに1.9兆ドル(携帯端末は16億台から73億台へ、「IoT」装置は9億台から300億台へ)。 日本は、この分野で出遅れている(①外国製スマートホンが国内を席巻、②クラウドコンピューティングで出遅れ、③個人情報保護法などが障害で、ビックデータ利活用の遅れ、④公的部門へのIT活用の遅れ(マイナンバー導入で前進か))。 日本のビックデータ利用効果は20兆円(医療:4兆円、交通:2兆円、他)。 日本のインダストリー4.0時代のもの作りの課題として、①技術改良から創造的イノベーションへ(理科系男子型技術開発と決別)、②ガラパゴス市場からの脱却(グローバル市場をにらんだ商品開発)、③プロダクトアウトからマーケットインへ(シーズ開発よりも二ーズ発掘)、④付加価値型ビジネスモデルの構築(もの作りとソフト・サービスとの連携)を挙げた。

最後に、経営トップの意識改革、3つのデータ(企業、行政、パーソナル)の活用、データ分析のプロの育成、「CIO(情報統括責任者)」から「CDO(チーフ・デジタル・オフィサー)」へが重要。 企業価値はハードウェアからソフトウェア、さらに上位レイヤーに移行しつつあり、最上位レイヤー:コンテンツウエア(インテリジェンス)が重要な鍵と述べた。

参加者数:26名

Jul 08, 2015

第98回BAエグゼクティブサロン


講師:小森光修(スカパーJSAT株式会社 執行役員副社長)

テーマ:「宇宙・衛星と放送の話」

コメント: 小森光修氏に、スカパーJSATの沿革、宇宙ビジネスや衛星通信業界の最新事情、4K/8Kテレビで話題の多い有料多チャンネル放送の将来動向を分かり易く説明して頂いた。

はじめに、スカパーJSATは、1985年の通信市場自由化以降に設立された衛星通信/衛星放送会社がSKY Perfect TV!、Jsat、宇宙通信株式会社の3社に統合され、2008年にその3社が合併して出来た日本で唯一の有料多チャンネル放送・衛星通信事業者であると説明した。また、アジアで最多の16機(主に放送サービス用5機、主に通信用11機)を保有し、多チャンネル放送サービスを提供する放送センターは東京、衛星管制センターの主局は横浜、副局は茨城・山口・群馬の3ヵ所に設置してサービスを提供していると述べた。

近年、通信衛星は大型化、軽量化、長寿命化し、通信容量はHTS(High Throughput Satellite)により、従来より数十から百数十倍に増大している。一方宇宙ビジネスは、イーロン・マスク率いるベンチャー「Space X」(米)の低価格打ち上げロケット、ベンチャーによる多数(640/4000)の衛星非静止超小型衛星で構成する「グローバル衛星インターネット」、「リモートセンシング(光学)」の開発等で変貌を遂げていると述べた。

次に、日本の放送産業(地上デジタル放送、BSデジタル放送(衛星)、CSデジタル放送(衛星)、光ファイバー経由放送、CATV)の概況を説明した。  次に、近年話題の多い、有料多チャンネル放送サービス(SKY Perfect TV!(衛星放送(+光経由))、(SKY Perfect TV!Premium Service(衛星放送(+光経由))、J:COM TV(Cable TV)、ひかりTV(IPTV)、WOWOW(番組提供,BSプラットフォーム))の概況を説明した。 また我が国の衛星放送に用いられる主な人工衛星(統計110度の衛星基幹放送、東経124/128度の衛星一般放送)、BS放送とCS放送の違いを説明した。

最後に、スカパー!のサービス(スカパー!、スカパー!プレミアムサービス)、加入数(2014実績:346万件、2015年計画:354万件)、4Kチャンネルの4月開局(スカパー!4K総合(チャンネル等契約者無料)、スカパー!4K映画(ペイ・パー・ビュー方式))、4K放送の取り組み(4kコンテンツ強化(6月よりハリウッド作品の放送)、家電店頭販売の強化(メーカー連携のキャンペーン))を説明した。

参加者数:28名

Jul 03, 2015

第28回BAクリエイターズサロン


講演テーマ:世界中のメディアへ見得を意識したロンドン五輪競技場 ー成熟都市五輪。ロンドン2012 から東京2020 へー

講師:建築家 山嵜一也建築設計事務所代表 山嵜 一也 氏

講演概要:スライドショーと共にロンドン五輪を振り返り、2020 年の東京五輪に向けて議論をするならば、日本オリジナルの成熟都市五輪計画のヒントになるはずです

参加者数:31名

詳細はこちら(PDFファイル)http://www.npo-ba.org/BACS_28_0703_s.pdf

Jun 22, 2015

第97回BAエグゼクティブサロン


講師:安藤聖泰(株式会社HAROiD 代表取締役社長)

テーマ:「テレビとインターネットのさらに高い親和性のある統合を目指す「日本テレビとバスキュールの新合弁会社HAROiDとは?」」

コメント: 日本テレビに於いて、テレビとfacebookを連携させた新しいソーシャルテレビ視聴サービス「JointTV」を立ち上げ、災害・高齢者対策「JointTown」に取組み、この5月にHAROiD社を設立した安藤聖泰氏に会社設立の背景、目指すものを説明して頂いた。

はじめに、HAROiD社名の由来:”Hello,World!”、100万人を超える人々を個別に認識(identity、individual)し、一斉かつ固有のフィードバック可能なインタラクティブ(interactive)体験をインターネット(internet)上で実現する。Droid(自己認識/移動/コミュニケーション機能等を持ち合わせた機械類)から名づけたと述べた。

次に、現在のインターネットはPC/携帯/スマホ/タブレットが前提になっているが、10年後には、全てのTVがオンライン(インターネット接続)になることを前提に、HAROiD社を設立した。メディア接触時間は、インターネットではないTVとインターネット側(PC/携帯/スマホ/タブレット)はほぼ半分、(両者を加えると)伸びている。TVとネットの親和性を高めると、インターネットはもっと変わり(=IoT本命)、生活はもっと豊かになるはずと述べた。

次にテレビは、コンテンツ、伝送路、デバイスがセットで考えられきたが、これを分解して考えるべきで、これによりテレビの新しい発展が見込める。 垂直統合モデルの限界(テレビ接続時間の減少、ネットビジネスの拡大)、ユーザーニーズ(タイム/プレイ/デバイスシフト)から、見逃視聴実現の流れに一気に向かい始めた。民放各局は、見逃し配信サービス、動画配信をスタートさせた。Fuluの国内有料会員が100万人を突破した。秋にはNetflixが上陸するなど、今年は動画配信の話題一色だ! しかし、この流れだけがテレビなのか?と安藤氏は疑問を投げかける。

テレビの特徴は、①ながらでも楽しめる、②今、見たいものが見られる、③ほとんどの家にテレビはある、④大勢の人が同時に楽しめる。安藤氏は、これらのテレビの特徴をネットの力で強化(パーソナル化、大量同時&コミュニケーション)し、テレビのリアルタイム視聴を盛り上げたい、多くの番組の参加を可能にするため、全放送局向けた仕組みを低コストで提供したいと熱く語った。

参加者数:29名

May 22, 2015

第27回BAクリエイターズサロン


講演テーマ:エンターテイメント分野における3DCG クリエイティブ

講師:株式会社フォトン・アーツ 代表取締役 安田 拓二 氏
           株式会社フォトン・アーツ CG Supervisor/Pipeline Director 鎌田 友樹 氏
           株式会社フォトン・アーツ Modeling/environment Supervisor 鈴木 卓矢 氏

講演概要:エンターテイメント分野における弊社の3DCG クリエイティブ手法をご紹介致します。 合わせて現在のエンターテイメント分野の業界動向をお話させて頂ければ幸いです

参加者数:22名

詳細はこちら(PDFファイル)http://www.npo-ba.org/BACS_27_0422_s.pdf

講演会場風景

Apr 16, 2015

第96回BAエグゼクティブサロン


講師:渡邊智之(日本農業情報システム協会 会長、農林水産省 大臣官房 評価改善課)

テーマ:「「農業IT革命」~日本の農業を魅力あるものにするIT利活用とは~」

コメント: 環太平洋連携協定(TPP)への参加や法人化・大規模化、輸出促進等の政策により農業分野は大きな環境変化の中にある。また、政府の「世界最先端IT国家創造宣言」で大きく採り上げられるなど、農業分野へのIT・データ活用への関心が高まっている。このような背景の中、農林水産省 大臣官房 評価改善課 情報室に勤務し、BAの中に設置した「スマートプラットフォーム・フォーラム」のスマートアグリ分科会メンバーとしても活躍している渡邊智之氏に、日本の農業を魅力あるものにするIT利活用について語って頂いた。

はじめに、今後の法人化・大規模化の進展に伴い、ITを使った生産管理・経営管理・会計支援による経営の経営の効率化、食農インフラ、オープンデータ・ビックデータ利活用による食のバリューチエーン構築が必要であると述べた。

次に日本の農業を魅力あるものにするIT利活用、シェアリング・マツチング(農業生産者の情報伝達、人材育成、農薬散布、作物情報、流通・小売におけるバイヤーの新たな役割、農地売買・賃貸、農機シェアリング、スマート家電との連携、貸付判断・災害補償判断等)、シミュレーション(ビックデータを活用した事業継承に向けた各種シュミレーション、コスト分析、コストシミュレーション、作付けシミュレーション等)、トレーサビリティ(逆方向情報の流れ)、可視化(農地管理、病害虫サーベランス等)、ナレッジ・ノウハウの知財化(農家の体制・フローの定型化(GLOBALGAPの取得によるIT導入しやすい体質)、県の普及指導員・農協の営農指導員の「アグリデータサイエンティスト」に育成)等の取り組みと、それらによるブランドの確立や意思決定支援などについて各地の実例や最新の動向を紹介した。

最後のまとめとして、①現在は、5%の先駆者がトライアルしている状況。②農業生産者にもPC、携帯は普及しており、ITリテラシーは無関係。③IT導入しやすい体質になる農業生産者のフローや体制の標準(GAP等)が先決。④農業生産者に定量的メリット(効果)が出ている成功事例はまだほとんどない。⑤人件費を意識していない方が多く、効率化だけでの訴追では不足。⑥同じ品目であっても地域・業態によって求めている機能は違う。⑦農業生産者の情報が分断されており、結ぶ事によるメリットは無限にある。⑧ジャパンブランド向上には、生産物のクオリティ・生産者のスキルの定義が必須。⑨最大収益を得て、リスクを最低限にするシミュレーションの実現が求められていると述べた。

今回のサロンの参加者(=IT関係者)は予想より多く、農業分野への関心の高まりを感じる。交流会では農業分野のビジネスの難しさ、課題が議論された。

参加者数:29名

Mar 19, 2015

第95回BAエグゼクティブサロン


講師:石川昌行(株式会社mmbi取締役 経営企画部長)

テーマ:「移動体向け放送NOTTVの挑戦-現状と将来-」

コメント: 石川氏に、サービス開始から3年が経過し、節目の時期を迎えているNOTTVについて、現状分析、外部の動きを踏まえて将来に向けての方向性について語って頂いた。

はじめに、会社概要、サービス概要、エリア展開を紹介した。サービスは、高品質・高画質の①リアルタイム型放送(2チャンネル)、②蓄積型放送(ケイタイ内に自動蓄積)と③通信と放送の連携(視聴者参加型クイズ番組)、災害発生時の緊急放送、世帯カバー率は2015年度90%以上。 NOTTVは日本初のスマホ向け放送局、モバイルスマートTVの可能性(楽しさや感動を共有できる双方向のソーシャルなTV、高画質・ラクチンなTV)を切り拓いていく。契約数は2015年2月約168万。対応機種の拡大の為、iPhone、iPad、ドコモ以外の端末でもNOTTVを楽しめる機器(TVBOX、Station TV)の提供を開始する。

次に、当初の目論見と現実のギャップを述べた。①TVのパーソナル化:着実に進展、②参加できるTV:増えているが爆発的でない、③新しい視聴スタイル:7時間生番組は中止、視聴パターンは地上放送とほぼ同じ傾向、④ライブ化:スポーツは見られている、⑤ソーシャルなTV:大きな広がりになっていない。⑥1事業者だけでは、新規メディアの立ち上げに時間がかかる。

NOTTV としては、4月から参入する新規事業者(5社6チャンネル)と共に、新規メディアの立ち上を加速させたい。4月からは、既存の2チャンネル(400円/月額)サービスに加え、BS/CS放送で人気の6チャンネルを加えた「NOTTVパック」(635円/月額)を提供し、サービス、加入者の拡大を図りたいと語った。

最後に、通信は高速化により放送への適用領域が拡大し、・放送と通信を問わない配信形態へ ⇒ 番組と配信ネットワークの分離 、・権利処理もリアルタイムストリーミングと放送は一本化へ、・モバイルでの映像視聴は当たり前になる。 開始当初は家庭テレビの視聴とモバイルでの視聴は明確にスタイルが分かれ、モバイル視聴スタイルの創造を目指してきたが、外部環境の変化を踏まえ、今後はモバイルに特化するのではなく、★マルチデバイス対応 ★通信対応 を早急に進める必要があると述べた。

参加者数:21名

Feb 19, 2015

第94回BAエグゼクティブサロン


講師:田村穂積(BA理事、株式会社NTTドコモ 執行役員 スマートライフ推進部長)

テーマ:「スマートライフのパートナーへ」

コメント: 田村氏に、ドコモの「スマートライフのパートナーへ」の最新の取組状況を語って頂いた。 はじめに、移動通信市場の現状:日本のスマートフォンの出荷台数・比率(2011年に50%を超えた)、契約数の推移(2014年9月にスマートフォンの比率が50%を超えた)、ドコモ契約者数の推移(2014年に6,500万を超えた)、収入構造の変化(音声収入の低下)、モバイル産業の構造変化(収益の源泉はより上位レイヤーへ)、通信サービスの進化(コミュニケーション→情報アクセス→生活支援→行動支援)を述べた。

次に、「スマートライフのパートナーへ」の様々な取組みを紹介した。①料金(新料金プラン「カケホーダイ&パケあえる」、契約数1,500万突破)、 ②ネットワーク(LTE(~150Mbps)、LTE-Advanced(~225Mbps、2015年3月スタート)、5G実証実験(~10Gbps、2020年サービス開始))、 ③デバイス(iPhone/iPad(2014年9月サービス開始)、ドコッチ(キッズ向けウオッチ型端末、2015年春発売)、 ④サービス(dマーケット(ドコモ直営のマーケットでコンテンツや商品を販売):dビデオ、dアニメストア、dヒツツ、dデリバリー、dマガジン、dキッズ 合計:1,000万契約突破)。 その他、Runtastic社と提携したウエアラブル型デバイス、パイオニアと提携したミラー型テレマティクス端末、新たに6チャンネルが楽しめるnottvパック(月額635円)、モバイル空間統計(携帯電話の基地局情報を活用した時間ごとの人口統計データの集計)、翻訳サービス(株式会社みらい翻訳を設立)を紹介した。

次に新たな取り組みとして、ドコモ光、ドコモ光パック、多様なパートナーと連携したイエナカサービス(家のあんしんパートナー、ホームセキュリティ、家電連携、HEMS)、テレビでも楽しめる専用アダプター、みんなをつなぐビデオコミュニケーション、2020を展望した新たなサービス(モバイルと光で創る豊かなコミュニケーション、4K・8k映像サービス)を紹介した。

最後に、ドコモの「使命」:社会インフラとしての人と人をつなぐ通信の確保、ドコモの「夢」:「スマートライフのパートナー」としてより便利で充実した暮らしの実現、“少し先未来を、皆さまの毎日に”の言葉で締めくくった。

参加者数:34名

Jan 21, 2015

第93回BAエグゼクティブサロン


講師:境 真良(国際大学 GLOCOM 客員研究員)

テーマ:「ネットとハードの混合経済の未来~CESの隙間から見る」

コメント: 経済産業省 商務情報政策局 国際戦略情報分析官(情報産業担当)である境真良氏に、1月6?9日に米国ネバダ州ラスベガスで開催された世界最大級のIT&家電ショー“ 2015 International CES”から見たテレビ、クルマの進化、IoTの動向について語って頂いた。

はじめに、裏テーマとしてのAndroidについて解説した。AndroidとiOSの違いは親会社の違いからきている。アップルはハードメーカー、収益はハードでiOSは部品として位置づけられ、アプリ・サービスは共同販売関係にある。一方グーグルはネットプラットフォーム、収益源はクラウド、Androidはそのアンカー、ブラウザを介さないGoogleクラウドへのゲートウエイ。システムはOSといいつつ実態はOS開発キット。無料でそこそこに完成度が高く、OSの「バンドワゴン効果/規模の経済」で広がってきている。

次に、テレビの進化について述べた。昨年ならスマートテレビと言っていたが、今年はモダンOSテレビ:アンドロイドテレビ(ソニー、シャープ)、WEBOSテレビ(LG)、Fire Foxテレビ(パナソニック)、Tizenテレビ(サムソン)として出展されていた。インタラクティブは、・TV番組の中、・ユーザの選択の仕方の中、・システム全体が考えられる。各社は、TV番組(コンテンツ)の中にインタラクティブはいらいないとの見方から、それぞれ、(Linux系の)OSを選定、その差は小さい。 CES終了後、Android4.3以前のサポートは2年後終了との発表があり、Android TVでなく、「Android+テレビ」の方向と考えられる。また、モニタ・チューナーの分離、4Kは電波でなくネットが有力視されている。一方、家庭内配線をどうするかの接続問題は未だ先が見えない。 

クルマ進化論におけるITは「自動制御」→「自動運転」と見られていたが、「運転手」のセンシティブな問題(ドライバをアシストするけれども代わりにはならない)が有り、「自動運転」の動きは後退、スマホとの連携促進に向かっている。 IoTは家電連携+ホームセキュリティが主体。遠隔カメラが存在感を増し、ホームネットワーク、ウエアラブル、ドローン、ライブカメラがホット。

今回のCES全体から受ける印象として、「パーソナル情報」、「セキュリティ」重視の波、アプリからOSへの「警戒心」から、Google/Androidが拒否された。拒否したのはサムソン、LG、パナだけではない。自動車メーカも、Googleによるコモデティ化への拒否感がある。 

最後に、ユビキタスの次のネットワーク観:Android以外の選択肢が十分あるデバイス環境、ユーザが制御できるユビキタス、WiFi「半自動」接続系のソリューションが大事と述べた。

参加者数:19名