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Apr 17, 2014

第87回BAエグゼクティブサロン


講師:森内 一成氏(日本電信電話株式会社 研究企画部門担当部長 チーフプロデューサ)

テーマ:「hitoeから人へ ~NTTが考える「ウエアラブル」の本質~」

コメント: NTT持株会社の森川チーフプロデューサから、今年1月にNTTが東レ株式会社・NTTドコモと共に発表した“着るだけで生体情報の継続測定を可能にする機能素材「hitoe」”について、ビジネスインキュベーションを担当する立場から、実物を触らせながら、分かり易く説明して頂いた。

はじめに、「hitoe」は、発案者は医者、東レとNTTの異業種連携で開発した新発想の「ウエアラブルデバイス」であり、human(人間)、intelligence(情報・知能)、to(~のほうへ)、expand(拡張する)の頭文字、一枚の布、単衣(ひとえ)の無限の可能性という意味を込めて命名したと述べた。

次に「hitoe」の技術を紹介した。今回開発した機能素材「hitoe」は、最先端繊維素材であるナノファイバー生地に、高導電性樹脂を特殊なコーティング加工技術で施すことにより、生体信号を検出できる生地素材(=ウエアラブルセンサー用電極)を実現した。この生地素材は、耐久性に優れ、肌へのフィット感や通気性も兼ね備え、これを用いた衣類を着用すると、生体信号を快適かつ簡単に計測できる。例えば、この生地素材2枚を使用したシャツに着脱可能な小型な専用端末を接続し、心拍数、心電波形をスマートフォンに表示することができる。

この機能素材「hitoe」は、日常生活の様々なシーン(職場、学校、スポーツ、運転中など)での活用が期待され、ビジネスパートナーと連携して、研究開発、ビジネス作りを進めている。NTTドコは、ドコモ・ヘルスケアの健康管理プラットフォーム「WM(わたしムーヴ)」と連携させることで、2014年中にランニング・サイクリング・登山などのスポーツ分野、健康管理をサポートするウェルネス分野でのサービス提供を目指している。

NTT研究所は、「hitoe」による生体情報計測用ウエア作成技術・設計技術、「hitoe」で計測できるものを、フィットネスクラブ事業者、スポーツウェアメーカー、介護などの医療分野の事業者と共同開発している。また、機能素材「hitoe」をM2C、M2Mで提供することにしており、「hitoe」を使った各種製品が広く世の中に出回ることを期待している。

卓話後の交流会では、「hitoe」研究開発のパートナーとの連携/ビジネスモデルの転換、ビックデータの活用により、「hitoe」の応用範囲が広がるといったことが話題になった。

参加者数:32名