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Feb 20, 2014

第85回BAエグゼクティブサロン


講師:舟橋 洋介氏(W3C Web and TV Interest Group 共同議長、W3C Web and Broadcasting Business Group 議長、慶應義塾大学SFC研究所 訪問研究員、株式会社トマデジ 特別顧問)

テーマ:「CES2014から考える Internet of Things と Web of Things」

日時:2月20日(木)18:00~20:30

場所:NTTデータ本社(江東区 豊洲3-3-3 豊洲センタービル)

コメント: W3C(World Wide Web Consortium)の標準化活動で活躍している舟橋洋介氏に、CES2014から考える Internet of Things(IoT)とWeb of Things(WoT)について語って頂いた。 はじめに、CES2014では、昨年までのスマートフォン/スマートテレビの流れが一段落し、あらゆるモノがインターネットにつながる世界、IoT/WoTが新しい潮流となってきたと述べ、注目すべき展示内容を紹介した。

Ciscoブースでは、家の中のあらゆるモノにセンサーをつけ、ネットで繋がり、連携することで新しい世界、生活環境の変化を体験できるデモを実際の製品を使って実施していた。Qualcommは、IoTプラットフォームの標準化を視野に、セキュリティ/スマートロック(錠前)等のデモを行っていた。またIoTチップの開発も急速に進めており、スマートフォンに続いて、この分野も牽引している。 IoTのコンセプトは、以前からあったが、センザーやデバイスの小型化、低価格化により、新しい虫のような世界が実現されようとしている。ウエアラブル(身に着ける)コンピューティングを越えて、インビジュブル(見えない)コンピューティングになるとの声も聴こえた。

アメリカは、便利さを追求し、革新的なサービスやモノに向かっており、車の自動運転化も、国を挙げて取り組んでいる。IOTもしかりで、アメリカがどんどん先行している。

WoTは、IoTを土台として人間が情報をやりとりする世界。WoTは、欧州が牽引しようとしている。 最後に、日本はIoT/WoTの世界で欧米に水をあけられつつあると危機感を表した。

卓話後の交流会では、村井先生を委員長する「スマートプラットフォーム・フォーラム」、特に舟橋氏を主査とする「サービス・WEB分科会」活動が、日本のIoT/ WoTの標準化活動に貢献することが期待される、分科会に参加したいといった声も聴かれた。

参加者数:27名