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Nov 26, 2012
第6回ブロ-ドバンド特別シンポジウム
- シンポジウムのテーマ
- 主催・共催
- 開催日時・場所
- シンポジウム構成
「国際競争力のあるITプラットフォーム・ビジネスのあり方~主として緊急性の高い映像配信プ ラットホームについて考える~ 」
(1)主催:特定非営利活動法人ブロードバンド・アソシエーション
(2)共催:一般社団法人IPTVフォーラム、特定非営利活動法人映像産業振興機構、
一般社団法人日本映像ソフト協会、一般社団法人デジタルメディア協会、
財団法人原総合通信システム基金
日時:平成24年11月26日(月)15:00~18:00
場所:慶応義塾大学 三田キャンパス 北館ホール
会場参加者:172名、ニコニコ生放送来場者:約3万4千
「第6回ブロードバンド特別シンポジウム」式次第 (PDF資料)
Nov 15, 2012
第74回BAエグゼクティブサロン
講師:塚田修氏(香川大学大学院 地域マネジメント科 教授)
テーマ:「営業トヨタウエイのグローバル戦略」
日時:11月15日(木)18:00~20:30
場所:NTTデータ本社(江東区 豊洲3-3-3 豊洲センタービル)
コメント:
塚田修氏は、欧州多国籍企業の経験から、自動車産業で世界一になったトヨタの営業グローバル戦略、グローバル化の知識創造に関心を持ち、企業、大学の研究者との共同研究も行い、「営業トヨタウエイのグローバル戦略」を著作、この本の内容を説明した。
トヨタのグローバル化の成功は、「TPS(トヨタ生産方式)の成功」(改善で文化)とトヨタウエイと呼ばれる「理念と価値観」の浸透にある。「理念と価値観」を外国人に伝如何に伝えるかは至難の業であるが、トヨタは、トヨタウエイの「徹底」展開、英文「トヨタウエイ2001」、英文「営業におけるトヨタウエイ」、グローバル・ナレジ・センター(G.K.C)、ベストプラクティス・ブレティン(定期刊行)、営業SNS(Global Online Community Practice)、人事考課制度、トヨタ・インスティチュート、アメリカにおけるトヨタ大学、世界中に派遣される2000人の社員によるOJTを通して実現している。
「理念と価値観」には3つの効用、①知識創造の促進、②ローカル人材の活用、③グローバル組織の変化への対応がある。①では、組織全体の目的と方向性を示し、創造される知識の“正当性”の判断を可能にする。グローバル組織間に共通の価値観を明確にし、相互理解を容易にする。「知識創造の型」を示し、過去の失敗を教訓として問題解決の効率を向上させると述べ、SECIモデル(知識創造は、暗黙知と形式知の社会的相互作用(4つの知識変換モード)により高められるという考え方)、「場」の共有、組織学習を紹介した。②では、新興国の活力の取り入れたリバース・イノベーション。③では、“マニュアルとルール”から“理念や価値観の浸透”による複雑化するグローバル組織への対応を説明した。
トヨタと他社との決定的な違いは、生産分野では「改善」(問題解決法)でTPSの伝搬に成功し、生産以外のホワイトカラー分野で「トヨタ・ビジネス・プラクティス(TBP)」と呼ばれる8ステップの問題解決法を適用している点にあると述べ、TBPの海外における評価、調査結果を紹介した。
最後に、他社の理念と日常業務を関連付けは、・社歌を歌う/・復唱する/・年頭の挨拶/・壁に掲示などで、「理念・価値観」の伝搬・共有への戦略と日常業務を関連付ける課題解決システムが欠落している。一方トヨタは、「理念・価値観」(英文トヨタウエイ)と日常業務(人事考課システム)を関連付けるシステムとして、“Toyota Business Practice”を作り上げている。他社がトヨタに学ぶことは“理念・価値観をツール化する”ことであると述べた。
交流会では、三河密着型のトヨタの世界支配がいつまで続けられるか? 日進月歩のICT分野に、トヨタウエイの手法を適用するのは無理ではないかなどが議論になった。
参加者数:18名