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Apr 14, 2010
第54回BAエグゼクティブサロン
講師:宮井宏(パナソニック(株)AVCネットワーク社 高臨場感AV開発センター所長)
テーマ:「パナソニック3Dの取り組み-フルHD方式の提案と標準化-」
日時:4月14日(木)18:00~20:30
場所:NTTデータ本社(江東区 豊洲3-3-3 豊洲センタービル)
コメント: 3D(3次元)映画「アバター」が大ヒットし、この4月から3Dテレビが本格発売され、今年は3Dテレビ元年と言われている。この開発、商品化で先頭を走っているパナソニックの3D開発責任者、宮井宏所長に、パナソニック3Dの取組みについて語って頂いた。
はじめに、3D映画はハリウッドで本格化、2010年の作品は31以上になる。3Dの劇場上映の収入は2Dの3~4倍、デジタルシネマ化も推進し、Blue-rayの成長にも貢献する。また、3D放送が日米欧で、2010年に開始すると述べた。
次ぎに、パナソニックは、2008年に劇場の3D映画を家庭で忠実に再現するフルHD3D方式(1920×1080p×2ch)を提案し、BLU-ray、HDMIフォーマットの規格化を推進、3D映像をシテム全系での劣化なしに再現する機器の開発に取り組んだ。また、3Dの普及に向け3D Blu-rayオーサリングシステムも立ち上げたと述べた。
次ぎに、「自然界」と「二眼式3D」の違いを説明し、快適3Dは、コンテンツ制作における飛び出し(近方)、奥行き(遠方)の視差量と、ディスプレイ視聴距離が重要であると解説し、家庭における視聴距離(画面の高さの)3倍を前提に、コンテンツ制作を視差量±1度以内とするガイドラインを設定していると述べた。最後に、大画面プラズマビエラの上位機種として販売する3Dプラズマビエラの優位性、End to Endでのパナソニック総合力をPRした。
交流会では、3D普及の行方、眼鏡なし3Dの可能性などについて活発な意見交換が行われた。
参加者数:34名